田中農園 [岩手の食材]
昨日、岩手町の田中農園さんを訪ねてきました。
田中農園の田中栄三さんは、17年前に鉄鋼業から農業に転身された方ですが、17年の間試行錯誤を繰り返し、現在はいろんなところから引っ張りだこの野菜を作っている方です。
特徴は大きく二つです。安全な無農薬野菜を作っていること。そして圧倒的な野菜の種類の豊富さです。
無農薬ということは、当然虫が多く、野菜もご覧のように食べられてしまいます。
これを農薬で除去するのではなく、いろいろな野菜を植えることによって、あえて虫に食べさせる野菜も植えたり、逆に虫が近づかないようにハーブを植えたりと、様々な工夫をしています。
雑草のように見えますが、これもわざと種をまいていて、虫がそちらの葉を食べるようにしています。
また、最大のこだわりがこれ、「堆肥」です。これは馬の糞から作ったものだそうですが、この堆肥作りが難しく、堆肥が上手く作れればどんな野菜でも育てられるそうです。
「農業とは土作り」という田中さんの信念がここにあります。
この堆肥を使うからこそ、無農薬でも元気に育つ野菜が作れるのです。
田中さんにその多品種の野菜を試食させていただきながら案内して頂きました。
どの野菜も一般のものと比べると明らかに甘みが違います。
水菜もそのまま食べても甘くて美味しいです。
無農薬なのに畑がきれいだと思いませんか。本来ならもっと雑草が生えるのに・・・。これも田中さん流の管理の仕方があるようです。
レッドマスタード。名前のとおりほんのりマスタードの味がします。
これはからし菜。生では苦味もありますが、炒めると美味しそう!
このバジルでペーストを作ったら美味しそう!
中心がやわらくて甘みも強いんです。ドレッシングも要らずに食べれますよ!
珍しいアイスプラント。県内で初めて栽培したのも田中さんだとか。ただ、最近はいろんな方が植えはじめたので、やめようかなぁと言っておりました(笑)。とにかく他人と同じものはイヤなんですね。
これも珍しいイタリア野菜、アーティチョーク。うちのシェフも興味深々です。
オレガノ。香りの強さが違います!
玉葱は土の栄養分をあまり必要としないそうです。一般の野菜は連作をすると土壌が弱くなってしまいますが、土を休ませたいときには、玉葱やニンニクを植えるそうです。
ニンニクの畑で丁寧に説明してくれています。
三国シェフ。とにかく味見しまくります。
こんなものも。食用の花です。これからの季節、冷製のパスタにこんな花が添えられていたら素敵ですよね。
それにしても野菜の種類が豊富です。これから先、夏、秋になったらどんな野菜がでてくるんだろうとワクワクしてしまいます。
ほんの1区画の畑を見学させていただいたのですが、田中さんはなんと3時間以上も熱心に教えて下さいました。
お話しを聞けば聞くほどそのこだわりに感心します。そしてなによりアイデアマンですね。人がしていないことを、何とかしてやってやろうという行動力も素晴らしいです。
こんな素晴らしい野菜ですが、少しづつ私達のお店にも分けていただけるようにお願いしたところ、快く承諾いただきました。近々お店のメニューにも登場すると思いますので、どうぞお楽しみに!
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