葛巻ワイン&チーズ [岩手の食材]
5月6日に、店長達と一緒に葛巻ワインと葛巻高原牧場の見学に行ってきました。
葛巻町と言えば、「ワインとミルクとクリーンエネルギーの町」として有名ですが、特にクリーンエネルギーへの取り組みでは全国でもトップレベルの町です。
産業は林業と畜産が盛んですが、その中でも葛巻ワインを造る「葛巻高原食品加工株式会社」と、ミルク&チーズ製品を造る「社団法人葛巻町畜産開発公社」は、葛巻の産業をリードしている会社です。
まずは葛巻高原食品加工の鳩岡さんに案内していただき、葛巻ワインの主力の山ぶどうの畑を見学させて頂きました。
ここは自社の山ぶどう畑で、8haの面積があるそうです。
畑は南西を向いた斜面にあり、良く手入れされています。
このような斜面にあるので、水はけも良いんでしょうね。
周辺には酪農を営む方々が沢山います。住んでいる人の数より牛の数のほうが多いそうですから、本当に酪農が盛んなんですね。
この時期は剪定も終わり、つぼみが出始めているところでした。それにしても、この広い畑を2名だけで剪定を行なうそうですから大変です。2~3ヶ月かかってしまうそうです。
畑を見た後は、ワイナリー見学です。
今の時期は忙しい時期も終わり、タンクの中でワインがじっくり美味しくなるのを待っています。
一部のワインは更に樽に入れて熟成をさせています。
ワイン庫内は室温10℃。山を崩したところに造られているため、年間を通して温度が保たれます。
熟成をしているワインをちょっと味見させていただきました。このワインは山ぶどう系の交配種で、販売はまだされていません。樽の中で美味しくなるのを待っています。このワイン、山ぶどう独特の酸味もこなれていて、香りも熟したベリー系の香りが強く、今まで飲んだ山ぶどう系のワインの常識を覆します。実際に販売されても数量が少ないので、すぐ売り切れてしまうかもしれませんが、是非お分け頂いて皆さんに飲んでいただきたいと思いました。
また、最近出来た施設で、蒸留酒を造る設備がありました。
ここでは実際に発売されている「山ぶどうブランデー」などを造っています。原液はアルコール度数90度以上あり、火を付けると燃えます。
ちょうどお昼時間だったので、昼食を食べながら、未発売の白ワインと、澤登ブラックペガールという赤ワインを頂きました。
葛巻ワインから車で30分ほど西へ走ると、高原が広がるところに葛巻畜産開発公社があります。
5月も連休が明けて、当日も非常に暖かな日だったのですが、山すそにはまだ雪が残っています。
葛巻畜産開発公社では、ミルクハウスくずまきの波紫工場長に案内をお願い致しました。
ミルク工場、チーズ工場は、ガラス張りで外から見学できるようになっています。
その原料となる牛乳も自分達で育てている牛のものを使います。
子牛は一頭一頭に小屋があり、大事に育てられています。
なんとも居心地が良さそうです。
牛の餌となる牧草の管理から、牛の飼育、搾乳、そしてその牛乳の販売やチーズを始めとした乳製品の生産と、すべてを同じ組織で行なっている葛巻畜産開発公社って凄いですね。
そして葛巻町全体の取り組みで、牛の糞尿は農地の堆肥や、バイオガス燃料の原料として利用され、環境にやさしい町づくりをしているところも素晴らしいです。この取り組みが全国に広まっていけばいいですね。
← 葛巻に行った帰りに、皆で菜園にオープンした「ビストロ シュパーゲル」に行ってきました。シュパーゲルはドイツ語でアスパラという意味だそうです。ソーセージやパテなど美味しかったですよ! 今日もポチッとお願いします!
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